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平成18年8月28日更新!
屈曲した枝が伸び、幾つかの花を咲かした梅が画面右下に描かれています。梅樹の左側には川が蛇行しながら流
れ、空を飛び、あるい梅にとどまる雀が合わせて3羽表されています。 梅や雀は古くから中国、そして日本でも好まれ、盛んに絵画化されました。特に鎌倉時代中期以降、大量の中国
画が日本に舶載されました。その影響の顕著な南 北朝時 代の可翁(かおう)の「梅雀図」など、水墨画による例も多く残されています。また「梅雀図」
のみならず、モチーフとしても梅や雀は好まれ、「墨梅図」、 「竹 雀図」などの画題があります。
下図の梅には、まだ蕾のものもあれば、既に開いた状態のものもあります。異なる状態の植物、極論するならば異 なる時間のものを1枚の絵画中に表すことは、
東洋絵画の1つの大きな特徴と言えるでしょう。春夏秋冬全ての季節が1つの画面に表現された作
品も多数伝存しています。 本作の筆者は、江戸時代前期の狩野派絵師、狩野常信(1636-1713)と伝わっていま
す。尚信の長男に生まれ、父に継いで木挽町狩野家の当主とな りました。古画などの模写をした資料『常信縮図』も残しています。 |