平成18年9月5日更新!
虎渓三笑 ( こけいさんしょう )


この画題は、禅 宗に限らず受容されたため、「禅宗以外の宗 派」のカテゴリーで紹介をします。
―中国東晋時代の僧侶、慧遠は東林寺という寺院を山奥に立て、そこから出ませんでした。慧遠 は人と接しなかったわけではありませんが、慧遠に会うに は、彼の住む東林寺に出向く必要がありました。稀に親しい友人が来ると、慧遠は虎渓にある橋まで送ることが ありましたが、決してそこからは外に出ませんでした。陶淵明(儒学)陸修静(道教)が来た折、あまりに話しに弾み、歩んでいたところ、周りの景色が変わったことに慧遠は気付きました。完全に橋を渡りこしてしまっ たことに気がついた3人は、顔を見合わせて笑いました。
仏教・儒学・道教のいずれも別なる教えではないという「三教一致」を示す絵画です。他にも仏教、儒学、道教の3人が1つの甕の中に入った酢を口に含み、一様に顔をゆがめる「三酸図」という画題もあります。さて、本作の筆者は、小泉斐 (こいずみあやる 1765-1854)です。 江戸時代後期の絵で、高田敬圃(1674-1755)の孫弟子にあたります。下野に生まれ、多くの絵画を残しました。
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