平成18年11月20日更新!
英 一蝶 ( はなぶさ いっちょう )


英一蝶 (1652〜1724)は、江戸時代前期の絵師です。江戸時代の絵師の通例通り、狩野派に絵画を学びました。一蝶は、江戸狩野の狩野安信 (やすのぶ。1613〜85)を師としますが、何かしらの問題があったようで、破門されます。一蝶は絵画だけでなく、俳諧や書も学び、また 交友関係も広 く、その幅は大名にまで及ぶ程です。また、遊郭にも度々出入りし、此所を題材とした絵画も多数手掛けています。一方、後年一蝶は三宅島に配流されますが、 それも遊郭出入りに起因するとも言われています。なお、三宅島配流時代も、島の富裕層だけでなく、遠く江戸からも絵画の注文があり、それが一蝶の厳しい生活を支えていたようです。
一蝶は別号を多数持ち、有名な「一蝶」と名乗るのは晩年近くになってからです。左の「群馬図」(コラム「群馬図」参照)中に記されている「朝 湖」(ちょうこ)という号も名乗り、しばしば款記に記しています。一蝶の絵画は、自由闊達な雰囲気を持つとして評価されていますが、その描法は狩野派に学んだものを駆使しています。特に晩年の作風は、狩野派正系の絵画と思えるほどのものであり、江戸時代絵画に対して狩野派の果たして役割も、きわめて大きいといえるでしょう。
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