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虚堂智愚(きどうちぐ。1185-1269)は、中国南宋時代の人で、臨済宗楊岐派松源派の禅僧です。四明象山に生まれました。諸師を歴参し、金山の運菴普巖の法嗣となりました。その後、数多の寺院に歴住し、皇帝からの帰依も篤かった人物です。大應国師、南浦紹明(なんぽじょうみょう。1235-1308)に印可を与えてお
り、虚堂の日本臨済宗に果たした役割は大きいと いえます。『虚堂和尚語録』など、幾つかの著作も残しました。 左の画像は、虚堂智愚自賛の頂相です。中国の宝祐6年(1258)に着賛されました。下部の像主そのものも、中国の、恐らく寧波系絵仏師によって描かれたと思われます。袈裟に認められる立体感に富む水墨画の表現や、面貌の細緻な表現は、中国の絵仏師の秀でた点の一つでした。日本の絵師は、これら中国の画像を学びつつ、絵画技法を身につけていったのでしょう。 |