平成19年2月2日更新!
群鳥図
一幅の絵画の中に、様々な鳥が描かれています。鸚鵡、鷺、鵞鳥などが表されており、自然景などは添えられません。鳥の中には日本にいないものなども見受けられます。それらは、元々は舶載された中国の絵画、あるいは版本に基づきます。従って絵師は、自らが見たもの以外も巧みに描き出すのです。
江戸時代後期は、「尽くし」の意識が非常に発達した時代です。鳥だけでなく、多種多様な魚が 一同に集まる絵なども描かれます。伊藤若冲 (1716〜1800)の「
動植綵絵」や「果蔬涅槃図」に流れる制作意識も、多分に同時代的なものとも言えます。本図の作者は、小田原藩に仕えた多芸の絵師、岡本秋暉(おかもと しゅうき。1807〜62)の作と伝わっています。彼は花鳥画にも親しんだ人物です。
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