平成19年11月3日更新!

極礼

掛軸は通常桐箱に入れられ、保存されています。その中に、軸の他、色々な資料が残されている場合があります。その代表的なものが、極札(きわめふだ)です。
極札とは、その作(軸物の場合もあれば、屏風の場合も)が一体どのようなものであるのかを、過去の人が証したことを示す札です。札に書かれる文言は簡略で、ほぼ定型化しています。もちろん、極札が収められているから、その作が(現代的な価値基準で考えるところの)真筆であることを保証する訳ではありません。しかし、荒唐無稽なことが極札に書かれている訳でもありません。ある程度その絵師(書家)の作のイメージが備わっているか否かが重視さ れたようにも思われます。もっとも、極札そのものもしばしば偽造されるため、問題は複雑です。
極札を書くことのできる人も限られています。例えば狩野派です。狩野派は絵を描くだけではなく、鑑定業務も重要な仕事でした。また、古筆(こひつ)家とい う、鑑定を生業とした江戸〜明治時代の家もあります。左は、古筆了信の印が捺 された極札です。

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