【 達 磨 図 】 白 隠

嗟す、君が未だ金陵に到らざる日、寡婦、眉を掃いて緑氈(りょくせん)に座す。
君既に金陵城に到って後、慈鳥(じう)、母を失って寒烟に咽ぶ。

達磨がまだ金陵にやって来ない時は、
さながら、寡婦が化粧して、
来るはずのない夫の来るのを待ちわびるよう。
達磨がやって来たのちは、
孝行鳥が、孝養を尽くすべき母を失って、咽び泣いているよう。

芳澤勝弘 ( 龍雲寺コレクションより )

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